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地域で精神疾患回復を支援 岡山・表町商店街にカレッジ開講

開講式で自己紹介し合う「リカバリーカレッジ岡山」の運営委員と受講生

 地域の中でメンタルヘルスを学ぶ「リカバリーカレッジ岡山」が12日、岡山市・表町商店街を拠点に開講した。自立に役立つさまざまな講座を用意し、教育を通じて精神疾患やひきこもりの当事者のリカバリー(回復)を支援する。

 英国発祥で世界に広がりつつある取り組み。岡山では精神保健福祉士、社会福祉士ら12人が運営委員会をつくり、開設した。同商店街にある社会福祉法人あすなろ福祉会の事業所で開講式を行い、岡山県内や広島県からの受講生23人を迎えた。

 運営委員を代表し、同福祉会の杉原直義管理者が「みんなが対等の立場で学ぶ場所にしよう」と呼び掛け、受講生と運営委員が1人ずつ自己紹介し、抱負を語り合った。

 カレッジは3月2日までを第1期とし、17回の講座がある。否定的な感情の扱い方▽カメラ店の店主を講師に写真講習▽商店街の老舗や旧跡を探訪―など硬軟のテーマを設けた。専門職だけでなく、精神疾患・ひきこもりの経験者、家族らも講師を務める。

 うつ病を経験した専門学校生の女性(25)=岡山市北区=も受講を申し込み「温かい雰囲気で安心した。自分の言葉でリカバリーを語れるようになりたい」と話していた。

 第1期終了後も第2期、第3期の開講を予定している。問い合わせはあすなろ福祉会内の事務局(086―273―9692)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年01月12日 更新)

タグ: 精神疾患

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