文字 

骨盤臓器脱の相談電話開設 倉敷成人病センター

 倉敷成人病センター(倉敷市白楽町)は骨盤臓器脱についての相談を受け付ける専用電話を開設した。毎週月・金曜日に専門医や看護師が話を聞く。

 骨盤臓器脱は、骨盤を支える骨盤底筋が緩み、膀胱(ぼうこう)や子宮、直腸が垂れ下がったり、膣(ちつ)から突き出したりする女性の疾患。欧米では出産を経験した女性の30~40%に症状があるといった報告があり、日本でも医療機関を受診しないまま悩んでいる患者が多いとみられる。

 同センターは「骨盤臓器脱克服の日」の啓発キャンペーンに加わり、昨年9月に5日間、初めて電話相談を実施した。深刻な悩みの訴えが相次いだため、職員の研修に取り組み、定期的に電話相談を受ける体制を整えた。

 専用電話は090―6844―2111。受付時間は月・金曜日とも午前11時~午後1時。祝日の場合は休止する。相談は無料だが電話料金がかかる。

 泌尿器科担当の看護師らが話を聞き、服薬や手術などの治療法、日常生活での注意などを説明する。症状に応じて受診が必要かどうか、同科の安東栄一医長もアドバイスする。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年01月21日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ