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「風疹の日」岡山駅前で啓発 県など予防接種呼び掛け

啓発グッズを手渡す県などの職員

 日本産婦人科医会が定める「風疹の日」の4日、風疹の感染拡大を防ごうと、岡山県などはJR岡山駅前で抗体検査や予防接種を早期に行うよう呼び掛ける啓発活動に取り組んだ。

 県や岡山、倉敷市の職員8人が男性の通勤客らを中心に、症状や感染経路、予防方法などを記したチラシのほか、抗体検査を勧めるポケットティッシュなどを手渡した。

 県によると、風疹は定期予防接種のなかった30~50代の男性に感染リスクが高いとされ、昨夏以降、全国的に流行している。県内でも昨年9月から1月20日までに確認された患者31人のうち30人が男性で、この年代に集中。国は今春以降、39~56歳の男性に抗体検査とワクチン接種を原則無料で行うことを決めている。

 風疹は発症すると発熱や発疹などの症状があり、妊娠初期の女性がかかると、胎児に障害が残る先天性風疹症候群の危険性が指摘されている。県健康推進課は「自らの予防に加え、人にうつさないことが大切。抗体検査を受け感染拡大の防止に努めて」としている。

 啓発活動は、日本産婦人科医会などが2017年に立ち上げた「“風疹ゼロ”プロジェクト」の一環。4日午後5時からは、同駅地下のももたろう観光センター前広場で、39~56歳の男性(先着100人)を対象に無料の抗体検査を行う。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年02月04日 更新)

タグ: 感染症

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