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児島市民病院が2年連続増収確保 17年度 経費かさみ赤字幅膨らむ

 倉敷市は、市立児島市民病院(同市児島駅前)の2017年度決算をまとめた。外来患者の増加などで2年連続の増収を確保したものの、昨年4月に開院した市立市民病院の職員採用といった経費がかさみ、前年度に比べて赤字幅は膨らんだ。

 総収益は16年度比10・4%増の28億1361万円。一方、総費用は24・1%増の35億2485万円で、純損失は7億1124万円(前年度は純損失2億9357万円)。累積赤字は31億7398万円になった。

 入院、外来など医業収益は2・5%増の24億502万円。1年間の延べ患者数は、外来が4・1%増の10万4152人、入院が0・6%減の4万9646人。病床利用率は0・4%減の68・7%。

 人件費や薬品代といった医業費用は20・4%増の30億6709万円。このうち、新病院開院を視野に、医師や看護師らの採用を進めたことで給与費が6・2%増の17億9356万円となった。旧病院の建物や備品などの処分費がかさみ、資産減耗費が3億2284万円(前年度比3億2135万円増)。

 市立市民病院となった18年度上半期の決算は、総収益が17年度同期比5・1%増の14億7944万円、総費用が15・5%増の15億4021万円となり、収益面は順調なスタートを切った。純損失は6076万円(前年同期は純利益7446万円)。

 同病院は「医師の確保を進めて、診療体制の充実を図っている。経営効率化の取り組みも続けながら、必要とされる医療を継続的に提供したい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年02月14日 更新)

タグ: 医療・話題

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