文字 

新見高生、医療広報の充実求める 主権者教育の一環で市議会に陳情

新見市議会に陳情書を提出した新見高生ら

 新見高(新見市新見)普通科の全2年生102人は、市内の医療に関する広報の充実を求める陳情書を市議会に提出した。地域の課題を学び、高校生の視点で解決策を探る主権者教育の一環。市ホームページのトップに「『医療』項目の追加」と、市広報紙での「情報発信の改善」を若者、高齢者の世代別の対策として求めている。

 2年生は昨夏以降、市職員らに地方自治や陳情方法を学び、住民への聞き取りなどで地域課題を調査。クラスや校内発表を経て陳情内容を絞り込んだ。医療関連は生徒間でも課題とする意見が多く、市が以前行った市民アンケートでも医療ニーズが上位だった一方、市の医療施策を学ぶにつれ「今ある制度が広く伝わっていない」と陳情を決めたという。

 生徒代表12人が7日に議長室を訪れ、木村和寛さん(17)が「医療分野の制度、取り組みを知ってもらうため、広報活動を充実してほしい。市民の一員として議論を見守りたい」と述べ、仲田康豊議長に陳情書を手渡した。委員会審議の際は必要に応じて生徒が趣旨説明などを行う。

 同高の陳情は昨年の現3年生に続き2回目。前回は早稲田大マニフェスト研究所などの「マニフェスト大賞」優秀賞に選ばれた。2年正村優衣さん(17)は「新見の良さや課題を知り、陳情で若者の声を市政に生かせる点も学んだ。審議を通じて、いいまちにしたい」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年02月17日 更新)

タグ: 医療・話題

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ