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大原病院の包括ケア病床を倍増へ 美作市方針、在宅復帰を後押し

 3月定例美作市議会は27日、一般質問を続行し、2氏が市政全般をただした。市は、入院患者の在宅復帰、医療から介護のスムーズな移行を目指して市立大原病院(古町)の「地域包括ケア病床」を倍増させて20床とする方針を示した。

 人口減少などを背景に大原病院のあり方を問われた中、江見勉保健福祉部長は「地域に密着した病院であることを自覚し、在宅復帰が可能となるサービス提供の場として地域包括ケア病床を10床から20床に増床して充実を図る。医療、介護が一体的にできる体制づくりを目指したい」と述べた。

 地域包括ケア病床は、急性期治療を終えてある程度病状が安定した患者の在宅復帰を支援。経過観察やリハビリが必要な患者が主な対象。大原病院は病床数80(一般、療養各40)のうち、10床を充てている。病院によると、入院患者の推移やリハビリスタッフの配置状況などを踏まえて増床時期を判断する。

 同病院の医師(院長含めて4人)の働き方改革について、江見部長は「24時間365日の救急受け入れなど、特に院長への負担は大きい。現状では難しい部分もあるが、院内に設置している委員会で勤務環境の改善に向けて検討を進めていきたい」とした。

 岡野鉄舟、岩崎清治の両氏が質問した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年02月27日 更新)

タグ: 介護

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