県内医療機関が10連休の業務検討 大規模病院は2、3日通常診療
1日当たり約2700人の外来患者が訪れる倉敷中央病院(倉敷市)。休みが続けば連休前後に大混雑が予想されるため、10連休中の4月30日と5月1、2、6日は平日通り受け入れる。同病院は「10日間休むと、手術や通院患者への影響が大きい」とする。
川崎医科大付属病院(同市)と同大総合医療センター(岡山市)、岡山済生会総合病院(同市)、津山中央病院(津山市)は4月30日と5月1、2日、岡山赤十字病院(岡山市)は4月29日と5月2日に診療する計画。休日にスタッフの確保が必要になるが、いずれも「患者第一」を理由に挙げる。
腎臓病患者への人工透析やがんの化学療法は治療の性質上、長期の休診が難しい。県内最大規模の透析施設を備える重井医学研究所付属病院(同市)は「透析は休みも平日も関係なく対応する。他の透析施設も同様の対応と聞いている」とし、外来診療は4月30日と5月1日に受け付ける。
一方、1日当たり約3千人が受診する岡山大病院(同市)は暦通りに休む。院内関係者によると、人件費やスタッフの確保などを考慮した結果という。
岡山県医師会のまとめでは、休日に持ち回りで診療する「当番医」は多くの地域で通常の診療体制を組む予定。松山正春会長は「しっかりとした医療供給体制が取れるよう、郡市医師会にお願いした」と話す。
県は3月末をめどに、10連休中の県内の各医療機関の診療体制や薬局の開業状況などについてホームページで公表する。県保健福祉部は「県民生活に支障が出ないよう、分かりやすい形で周知していきたい」としている。
(2019年03月16日 更新)