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アスベスト対策中核 ブロックセンターを開設 岡山労災病院

岡山労災病院が開設したアスベスト疾患ブロックセンター

 岡山労災病院(岡山市築港緑町)は一日、アスベスト(石綿)の健康被害対策として、検診・治療などの広域的拠点となる「アスベスト疾患ブロックセンター」を院内に開設した。

 患者への対応に加え、地域の医師や行政、企業を対象にした研修会、他の医療機関との連携にも取り組む。また、アスベストが原因の肺がん、がんの一種・中皮腫の患者の症例を全国の労災病院から集めて分析する。岸本卓巳副院長をセンター長に、スタッフは呼吸器科、外科の医師や看護師ら計十七人。

 岸本センター長は「アスベスト疾患に関する相談と診断、治療の中核にしたい」と話している。

 センターは、七月に政府がまとめた総合対策の一環。この日、全国二十二の労災病院で一斉に「アスベスト疾患センター」が設けられ、岡山労災など七病院がブロックセンターに指定された。

 岡山労災病院では月~金曜日の午後二~四時半まで、専用電話(086―261―7810)で相談を受ける。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年09月02日 更新)

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