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微小ながんの発見へ威力 津山中央病院「PET/CT」稼働

津山中央病院が導入した「PET/CT」

 津山中央病院(津山市川崎)は、微小ながんを発見できる陽電子放射断層撮影装置(PET)とコンピューター断層撮影装置(CT)を組み合わせた「PET/CT」を十月一日から稼働させる。県北の病院での導入は初めて。

 PETは、がん細胞が正常な細胞より糖を活発に消費する性質を利用。ブドウ糖に微量の放射性同位元素を混ぜた検査薬を注射して撮影すると、薬剤が多く集まった場所(がん細胞)が光り、がんの有無が分かる。

 直径五ミリから一センチ程度のがんを見つけることが可能で、自覚症状がない段階で発見できる場合もある。CT機能を併せ持つため、場所や形状など、より正確な診断ができるという。

 導入に伴い敷地内に昨年整備した建物と合わせた総事業費は約十億円。同病院は今年一月、県内四番目の地域がん診療拠点病院に国から指定されており「早期の発見・治療で地域のがん医療のレベル向上に努めたい」としている。

 保険適用外で検診料は十一万円。すでに予約を受け付けている。

 県内では、岡山旭東病院(岡山市)が昨年初めてPET/CTを導入。複数の病院が導入を予定している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年09月22日 更新)

タグ: がん健康医療・話題

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