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AMDAが「災害医療機動チーム」 28日発足、西日本豪雨教訓に

「災害医療機動チーム」の発足に向け、岡山市内で会見するAMDAの菅波理事長(中央)と友実赤磐市長(左)、片岡総社市長

 国際医療ボランティアAMDA(岡山市北区伊福町)は、西日本豪雨での経験を教訓に、大規模災害が発生した際に全国の被災地で迅速な医療支援を行う「災害医療機動チーム」を立ち上げる。全国8ブロックで順次つくる予定で、第1弾となる中国地方のチームを28日に発足させる。

 チームは医療機関や自治体、民間企業・団体などで構成。災害が起きると、AMDAが医師、看護師、調整員を現地に派遣してニーズを把握。チームに依頼して、移動診療車や炊き出し用の車両などを出してもらい、支援活動に役立てる。

 AMDAは昨夏、豪雨で被災した倉敷市真備町地区に移動診療車を派遣し、現地の病院医師の診療を支援した。電源車や医療スタッフの宿泊場所確保など、当時経験したさまざまなニーズにすぐに応えられる態勢を整えておこうとチームづくりを検討していた。

 中国地方のチームは鳥取県の飲食店チェーンなどの企業のほか、AMDAと災害対応に関する連携協定を結んでいる赤磐市などがメンバーとなる予定。

 3日、菅波茂理事長と友実武則赤磐市長、AMDAと連携協定を結んでチームの支援を行う総社市の片岡聡一市長が岡山市内で会見。「全国どこで災害が起きても、速やかに支援に動けるチームをつくりたい」と述べた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年07月05日 更新)

タグ: 医療・話題

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