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新見で小児がん経験者らの交流会 21家族「普通の生活」に幸福感

魚のつかみ取りなどして楽しむ子どもたち

 白血病や脳腫瘍といった小児がんや血液疾患で闘病生活を経験した子どもたちと家族でつくる「あゆみの会」は27日、新見市菅生の別所アウトドアスポーツセンターでファミリー交流会を開いた。岡山、広島、香川県の21家族77人が参加。子どもたちは川遊びなどで親睦を深め、保護者らはバーベキューを楽しみながら日常生活での不安や悩みを相談し合った。

 この日は、年1回の自然の中での交流会とあって子どもたちは大はしゃぎ。医師や看護師、養護教諭を目指す学生ボランティアらと一緒に川で水遊びや魚のつかみ取りをしていた。家族らは食事の準備をしながら最近の子どもの様子や心配事について相談。退院し学校に戻る段階で気掛かりな点や、病気の再発、生活費といった当事者が直面する問題について、先輩や仲間がアドバイスしていた。

 小学2年の時、脳腫瘍になった長男(9)ら家族4人で初参加した倉敷市、会社員男性(38)は「子どもたちが普通に遊び、生活できることに幸せを感じる。今日は調子がいいみたいで、子どもも楽しそう」と話していた。

 あゆみの会は、岡山大病院に入院していた子どもの家族が中心となり2016年5月に設立。年に数回集まり、互いに支え合う態勢をつくっている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年07月27日 更新)

タグ: がん子供岡山大学病院

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