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セミナーで地域医療担う医師育成 岡山大生ら手術室見学や診療体験

赤磐医師会病院で手術室を見学する学生たち

 地域医療を担う医師の育成に向け、岡山県が岡山大と広島大の医学部に設けている「地域枠」の学生と自治医科大(栃木県)学生による合同セミナーが17日、赤磐市などで2日間の日程で始まった。

 3大学から48人が参加した。初日は2班に分かれ、岡山大鹿田キャンパス(岡山市北区鹿田町)で模擬患者への診療を体験。赤磐医師会病院(赤磐市下市)、和気町の生涯学習センターも見学した。

 同病院では、佐藤敦彦院長が過疎地域の3診療所に医師を派遣し、医療体制を維持している状況を説明。岡山大の地域枠出身で今春から同病院に勤務する尾下遼医師(27)は、手術やリハビリ指導などの業務を紹介し「医師が少ない分、自分で手掛ける医療の幅が広がり、やりがいを感じる」と語った。

 学生は手術室や病棟も見て回り、岡山大3年の学生(22)は「地域医療の課題や勤務実態が分かり、参考になった」と話していた。

 セミナーは岡山県地域医療支援センターが主催。18日は和気鵜飼谷温泉(同町益原)で災害医療をテーマにしたワークショップを行う。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年08月17日 更新)

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