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児童ら医師や看護師の仕事体験 川崎医科大が「夏休み教室」

災害で負傷したとの想定で応急手当てを体験する子どもたち

 子どもに医療や福祉へ興味を持ってもらおうと、川崎医科大(倉敷市松島)は20日、構内で「夏の子ども体験教室」を開いた。県内外の小中学生約80人が、実際の医療器具を使うなどして医師や看護師の仕事を体験した。

 同大教授らの講演や付属病院の見学で知識を深めた後、特殊なメスを実際に使う外科手術や注射器の扱い方などの4コースに分かれて体験した。

 災害を想定して負傷者の応急処置を学ぶコースでは、けがの状態で治療の優先順位を決めるトリアージや止血法などを経験。子どもたちは専門家に教わりながら、救急隊や看護師、医師役を務め、保護者が扮(ふん)する負傷者に「歩けますか」「どこを傷めていますか」などと負傷具合を確認して搬送の優先度を判断。ガーゼで止血したり骨折した腕を添え木で固定したりした。

 倉敷市立中学校の3年女子(15)は「医療は的確で迅速な判断が重要だと分かった。大変だが、命を救う重要な仕事だと改めて実感した」と話した。

 体験教室は2009年から続く人気行事で、今春に文部科学大臣表彰(理解増進部門)を受けた。21日にも事前申込者を対象に実施する。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年08月21日 更新)

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