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子宮頸がんワクチン知って 県が印刷物で有効性やリスク紹介

子宮頸がんワクチンを紹介している県のリーフレット

 原則無料の定期接種の対象でありながら、健康被害の訴えを受けて国が接種の積極的な呼び掛けを中止している「子宮頸(けい)がんワクチン」について、岡山県は、中高生の保護者らに向けて有効性やリスクを周知するリーフレットを独自に作成した。

 正確な情報を伝え、予防の選択肢の一つとして考えてもらう狙いで、全国的にも珍しい取り組み。リーフレットでは「ワクチンは、子宮頸がんの50~70%を占める二つのタイプのウイルスの感染を防ぐ」と説明した上で、副作用で発熱やじんましんなどの症状が起こる可能性を指摘し、「接種をご検討ください」と呼び掛けている。

 このほかワクチンについて、効果が期待できるのは性交渉を経験する前で、9歳以上であれば接種可能▽定期接種の対象は小学6年から高校1年相当の女子▽接種後に生じた症状を診察する県指定の医療機関がある―などと紹介している。

 県健康推進課は「子宮頸がんの予防について理解を深め、家族らで話し合うきっかけにしてほしい」としている。

 A3判二つ折り。8万5千部を作り、県内の中学高校や愛育委員に配布しているほか、県健康推進課のホームページにも掲載している。問い合わせは同課(086―226―7331)。

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年09月02日 更新)

タグ: がん女性医療・話題

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