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「医療通訳」外国人の受診支援 ボランティア養成へ 岡山県国際交流協 11月から講座

 岡山県国際交流協会(岡山市奉還町)は、県内で生活する外国人が病院で治療を受ける際に、意思疎通を支援する医療通訳ボランティアの養成に乗り出す。誰もが暮らしやすい国際社会へ向けた多文化共生事業の一環。十一月から英語の通訳者養成を始める。「将来は行政、病院などと連携し取り組みたい」としている。

 同協会は昨年、県内の大学、日本語学校に通う外国人千八百人に生活に関するアンケートを実施(回収率28・6%)。必要な情報では「保健・医療」が15%と最多だった。病気の時に困る点では「言葉が通じず症状が説明できない」「医師や看護師の説明が分からない」など、意思疎通に悩む声が半数を超えた。

 十一月十六日から十二月二十二日までの五回シリーズで、英語の「医療サポーター養成サロン」を開講。重井医学研究所の沖垣達名誉所長、岡山大医学部の小田慈教授らを講師に、医療通訳ボランティアの心構えや医療英語などを学んでもらい、ボランティア登録してもらう。

 対象は英字新聞が理解できる程度の語学力を持つ人。日本語会話がスムーズにできる外国人も受けられる。十月十四日から募集(問い合わせは同協会企画班086―256―2917)し、定員(十五人)になり次第締め切る。受講無料。

 県内の外国人登録者数は年々増加し一万八千八百八十二人(二〇〇四年末現在)。同協会は「外国人が安心して生活できる環境づくりを進めたい」と話している。ニーズの高い中国語、ポルトガル語にも順次着手する。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年09月29日 更新)

タグ: 福祉

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