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第7回 津山中央病院 (がん治療)画像診断・照射治療 藤島護・放射線科部長 小さな影も見落とさない

画像診断をする藤島部長

 「放射線科医はがんの早期発見と治療に大きな役割を持っています」と藤島部長は言う。二〇〇五年秋に導入したPETは二千四百六十七人が利用し、大腸がん、甲状腺がん、悪性リンパ 腫 ( しゅ ) の三例を発見した。「PET、CT(コンピューター断層撮影装置)、MRI(磁気共鳴画像装置)なら五―六ミリのがん病巣を写し出す。画像診断医がその小さな影を見落とさない診断力、読影力が大事」。

 胸部撮影、胸部CTは肺がん、マンモグラフィーは乳がん、腹部超音波は肝胆 膵 ( すい ) がん、胃透視は胃がんなど、検診センターで昨年一万三千例近くになった。

 一方、がん病巣を小さくしたり、再発を防ぐための放射線照射治療が肺、乳、食道、前立腺、頭 頚 ( けい ) 部がんや骨転移に行われ昨年は四千二百七十一例。

 画像診断は多い日は百例。三人の医師が手分けし、高精細モニターに目を凝らしがん発見に挑む。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年03月11日 更新)

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