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第8回 川崎病院 リハビリ科 急性期から在宅まで一貫

リハビリに取り組む石井副部長(左)

 治療を受けた後、在宅で支障のない生活ができたり、社会復帰をするにはリハビリの役割が重要だ。石井雅之副部長は「急性期から回復期、そして在宅への一貫したリハビリ医療が提供できる。豊富な経験と技量を持ったスタッフ専門職がいるため」と説明する。

 リハビリ専門医三人、理学療法士十四人、作業療法士八人、言語聴覚士三人、医療ソーシャルワーカー二人、義肢装具士一人。スポーツ障害、呼吸器、脳卒中、骨折など多岐にわたるリハビリを受け持つ。疾患の分野別では整形六割、脳外科と内科・外科が各二割。「入院患者の約半数が受けている」という。

 二〇〇二年、集中的にリハビリを行える「回復期リハビリ病棟」(六十床)を開設。安全に食物を飲み込むことができるかを調べる 嚥下 ( えんげ ) 造影検査を年に二百例行い、食事指導や嚥下訓練に生かしている。回復期リハビリ病棟の平均入院日数は四十日、自宅復帰率は66%。「三、四割が重症患者」である中で効果を上げているという。「市中心部のリハビリ治療の中心的役割」を担うため、今後も地域との連携強化に力を入れる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年03月18日 更新)

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