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第10回 岡山市立市民病院 松本健五院長 70万市民の健康を守る

松本健五院長

 地域住民の健康を守るのは病院の使命だ。岡山市立市民病院は自治体病院であるだけに、その責任はひときわ大きい。脳疾患、リウマチ、肝疾患など病気別に分けた五つのセンターでは医師、看護師、薬剤師らが病院横断的に最新の医療を提供している。

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松本健五院長

 「七十万市民の健康を守る」。この言葉をモットーに、岡山市立市民病院は二十四時間態勢で救急患者を受け入れています。

 建物の外観からは手狭で老朽化した印象を抱かれるかもしれませんが、“中身”は違います。最新型のCTやMRIなどを導入し、患者の救命に威力を発揮しています。

 この数年で医師数は二十人増とスタッフ強化にも力を入れています。質の面でも五つの治療センターを中心にチーム医療に取り組み、充実を図っています。中でも脳疾患センターには、高い医療技術を持つ学会認定専門医が一刻を争う脳卒中治療に当たっています。

 地域の救急医療に加え、感染症指定医療機関として新興感染症への対応、セーフティーネットとしての医療、地域医療の担い手を育てる教育を担うことも私たちの使命です。

 市民の健康を守るためには啓発活動も欠かせません。糖尿病やリウマチ、肝臓病など、市民の関心が深い分野を対象に公開講座を開いています。

 良好な病院経営を念頭に、不断の改善に努めています。経営環境の厳しい中ではありますが、さらなる改善を進めます。困った時の頼もしい味方―。そんな存在であり続けるよう、一層努力します。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年04月01日 更新)

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