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3月28日に岡山支部設立 ペースメーカー友の会

日本心臓ペースメーカー友の会の岡山支部の設立機運を高めようと、倉敷市で開かれた準備会=2019年12月8日

 日本心臓ペースメーカー友の会(本部・東京)の岡山支部が3月28日に設立される。県内だけでなく、四国在住のペースメーカーなどの治療装置を使う心臓病患者らにも、参加を呼び掛けている。

 心臓に電気信号を伝えて脈拍を維持するペースメーカー、電気刺激によって危険な不整脈を治める植え込み型除細動器(ICD)などの治療装置は近年大きく進歩している。多くの心臓病患者がこれらの装置を体内に着け、普通に生活することが可能になった。

 友の会は装置を使う患者たちが1970年に結成した。現在の会員は約2600人。強い電磁波を発生する機器に近づかないことなど、講演会や勉強会を開いて学び合っている。

 全国に29の支部があり、広島県と山陰にも支部があるが、岡山県や四国にはまだなかった。岡山県内にも約20人の会員がおり、地元の身近な会員たちで交流したいという声があり、本部を通じて、岡山県域を中心にした支部の設立を呼び掛けることにした。

 昨年12月8日、倉敷市で開かれた準備会には、県内の会員ら約20人と、医師や医療機器メーカーの関係者が出席。岡山大の西井伸洋准教授が治療装置の進歩について話し、低周波治療器やIH炊飯器、電気風呂など、治療装置に影響が出る可能性がある電気機器への注意を促した。

 3月28日午後1時半~4時、倉敷市芸文館(倉敷市中央)で講演会を開き、支部設立を諮る予定。心臓病センター榊原病院の伴場主一循環器内科部長が講師を務め、専門医や機器メーカー担当者が療養生活での質問に答える。

 本部の高橋靖会長代行らは「支部ができることで、会員たちがさらに交流を深め、暮らしの不安を解消し、互いに笑顔になることを目指したい」と話している。問い合わせは高橋会長代行(090―1692―1666)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2020年02月17日 更新)

タグ: 心臓・血管

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