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真庭市、AYA世代がん患者支援 卵子や精子の凍結保存費を助成へ

真庭市役所

 真庭市は2020年度から、AYA世代(15~39歳)のがん患者が、将来子どもを産める可能性を残せるよう卵子や精子の凍結保存にかかる医療費を助成する事業を始める。市によると、岡山県内では初の取り組みという。

 精子や卵子の凍結保存は現在、保険適用外の自費診療となっている。市の助成は、がん治療によって生殖機能が低下、または失う可能性があると診断された市内在住の40歳未満が対象。男性は5万円(手術を伴う場合は25万円)を上限、女性は40万円を上限に、1回限り支援する。

 助成金70万円を盛り込んだ20年度一般会計当初予算案を21日開会の3月定例市議会に提案する。

 治療できる医療機関は精子、卵子とも、岡山大病院(岡山市北区鹿田町)、岡山二人クリニック(同津高)、三宅医院(同市南区大福)の3施設。市健康推進課は「がん治療に向き合う若い世代を少しでもサポートしたい」としている。

 市によると、精子や卵子の凍結保存に関する助成は全国的に広がりつつあるといい、近隣では広島、香川県で行われている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2020年02月17日 更新)

タグ: がん岡山大学病院

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