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第16回 竜操整形外科病院 角南義文院長 回復期に重点 早い社会復帰目指す

角南義文院長

 竜操整形外科病院(岡山市藤原)は骨や関節、筋肉など運動器官の病気、けがを診る整形外科の専門病院。ベッド数は111床と中規模の医療機関だが、この分野の治療実績は総合病院に劣らない。4月には、最新のMRI(磁気共鳴画像装置)、CT(コンピューター断層撮影)、骨密度の検査設備や手術室を備えた北棟が完成。患者の一日も早い社会復帰を目指している。

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角南義文院長


 整形外科の診断、手術からリハビリまで一つの病院で完結する欧米並みの体制を目指し、一九八〇年に開院した。現在、病院では入院、救急患者を中心に治療し、外来患者は九六年に併設した「りゅうそうクリニック」で診療している。

 年間新患総数は一万六千人、手術件数は千百件に上る。手術は関節、 脊椎 ( せきつい ) の病気と骨折の治療が多い。傷が小さい関節鏡手術を積極的に取り入れるなど、患者の体の負担が軽い治療を目指している。

 また、最新の画像診断装置をそろえるとともに、医師や看護師、理学療法士ら二十~三十人のスタッフで毎朝、カンファレンス(症例検討会)を重ね、それぞれの患者に最適な治療法を求めている。

 治療の目標は患者の早期の社会復帰。百十一床のベッドのうち四十三床を、リハビリ訓練に重点を置いた回復期リハビリ病棟に充てている。その結果、退院後も他の医療機関や老人保健施設などへ移らざるをえない患者はわずかで、在宅復帰率は95%に達している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年05月27日 更新)

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