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第28回 光生病院 肝臓病治療 非アルコール性脂肪性肝炎 早期発見に力注ぐ

仁科恭一郎院長

 肝臓病、肝炎を専門とする仁科恭一郎院長=写真=が担当。日本肝臓学会専門医などの資格を持ち、岡山大の内科医の協力も得て、週四日のペースで外来診療をしている。

 本年度(八月末現在)の外来件数は七百三十五件。内訳は、肝細胞がんが三百二十二件、C型の肝硬変・慢性肝炎が百五十二件など。肝細胞がんは、化学療法で使う薬を直接注入する「肝動脈 塞栓 ( そくせん ) 療法」、抗ウイルス療法はインターフェロンなどで対応している。

 中でも、仁科院長が注目しているのが「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」だ。酒をあまり飲まない人がアルコール性肝炎と同じような状態になる病気で、無症状のまま肝硬変、肝がんへと進行していく。

 肥満や糖尿病などのメタボリックシンドロームを併せ持つケースも多いといい、仁科院長は「いかに治療が必要なNASH患者を掘り起こせるかが重要。脂肪肝の正確な診断、早期治療に力を注ぎたい」と話す。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年09月23日 更新)

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