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岡山市内、新規感染2週間ゼロ 市は「第2波」警戒

 岡山市は25日に新型コロナウイルスの新たな感染者が確認されず、12日から2週間連続で新規感染者がゼロとなった。ウイルスの潜伏期間は最大2週間程度とされ、市は感染状況は収まっているとみる。ただ、油断すれば感染の「第2波」を招きかねないとして警戒を解いていない。

 市内の感染者数は再陽性を除き15人。感染が初めて確認されたのは3月22日で、海外から帰国した60代だった。その後は4月中旬にかけて感染確認が相次いだが、下旬から減少傾向となり、5月は1人のみだった。

 市は緊急事態宣言の全国拡大を受け、4月中旬以降、市民に外出自粛を呼び掛け、公共施設の休止や市立小中高の臨時休校といった感染防止策を実施。大型連休最終日(5月6日)の岡山駅前の人出は前年同期比6割減で、市保健福祉局は「多くの市民が呼び掛けに応じて外出を控えるなど感染防止に努めたことが大きいのでは」とみる。

 一方で、市は感染の再拡大を懸念する。政府は25日、全国的に収束傾向にあるとして、緊急事態宣言を全面解除。今後、岡山市でも人の移動が活発化しつつあり、市は社会経済活動の正常化と感染防止対策の両立を目標に掲げる。

 福井貴弘保健福祉局長は「3密(密閉・密集・密接)の回避やマスク着用に加え、人と人の距離の確保など『新しい生活様式』の定着に力を入れていく」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2020年05月26日 更新)

タグ: 感染症

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