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第32回 岡山第一病院 巻き爪治療 中西英博医師 ワイヤで矯正、靴調整も

巻き爪の診断をする中西医師

エドワルド・ヘルプスト整形外科靴マイスター

 足指の爪の両端が皮膚に食い込んでいる。赤くはれ、押すとうみが出るー心当たりがあると、巻き爪、陥入爪。原因は深くつみ過ぎた深爪か、サイズの合わない靴であることが多い。深く爪を切り過ぎると歩くたびに足の指に体重がかかり、爪が皮膚に食い込んでいく。サイズの合わない靴は指に負荷がかかり、本来平面だった爪が湾曲する。

 「最近は先の細い靴やヒールの高い靴、ぶかぶかの靴などファッション性を優先した靴で、若い女性に巻き爪が多くなっている」と言う。治療はワイヤで湾曲した爪を平面に矯正する。

超弾性ワイヤ法

 爪の先端の白い部分に二つ穴を開け、曲げてもすぐ真っすぐに戻る超弾性ワイヤを装着し平面化を促す。一―二カ月でワイヤを交換する。矯正力が強く、装着の痛みがほとんどない。

VHO法

 巻き込んだ爪の両側にフックのついたワイヤを掛け、別のワイヤをつないで絞り、平面化を促す。爪の先端が伸びていなくても行うことができる。数カ月に一回ワイヤを交換する。

ポドフィックス法

 内側にワイヤの入ったプラスチック製のプレートを接着剤で爪の表面に張って平面化させる。装着に痛みはないが、矯正力が他の方法に比べ弱いことが難点。いずれの方法も爪の食い込みが弱くなり、痛みは軽くなる。矯正には数カ月から一年以上の場合もある。保険は適用されず全額自己負担。炎症がなければ月一回程度の通院ですむ。

フットウエア外来

 巻き爪、外反母趾、偏平足など足が痛くて歩けない、靴が合わなくて困っている人たちに、京都医療センター(京都市)で靴の調整、作成を担当しているエドワルド・ヘルプスト整形外科靴マイスターが足の障害、状態に合わせ靴、足底板を作る。月二回の特殊外来で予約制。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年10月28日 更新)

タグ: 皮膚

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