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新型インフル感染、ドライブスルーで防げ 岡山 初の発熱外来訓練

車に乗った新型インフルエンザ患者を診察する医師ら

 強毒性の新型インフルエンザ流行に備え、岡山市の御津医師会(同市北区西辛川)は16日、患者が車に乗ったまま受診できるドライブスルー型の発熱外来の運用訓練を行った。医師、別の患者への院内感染を防ぐ狙い。同医師会によると県内では初の試み。

 パンデミック(世界的大流行)が起こり、学校や企業が休校、休業になったと想定。医師、地元町内会関係者ら約90人が参加した。

 平津小学校(同楢津)正門付近に受付窓口や診察、投薬用の各テントを設け訓練開始。正門から車で次々訪れる患者を誘導し、防護服を着た医師が窓越しに問診、のどを診察した。検査で陽性反応が出た人に看護師が治療薬を手渡し、別の門から帰宅させた。重症者を救急搬送する訓練もした。

 1人に1分程度かかると見込んでおり、実際には約50分間で33人を診察。同医師会の森脇和久副会長は「比較的スムーズに車を流すことができたのではないか。地域住民と合同開催できた意義も大きい」と評価した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年05月17日 更新)

タグ: 医療・話題感染症

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