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「手足口病」急増、夏場控え注意 岡山県内 うがいや手洗い 県が呼び掛け

 乳幼児を中心に、口の粘膜や手足に水疱(すいほう)性の発疹(ほっしん)ができる「手足口病」の患者が岡山県内で急増している。2000年以降、この時期としては最多で、ピークを迎える夏場を控え注意が必要だ。

 県健康推進課の統計では、県内54の小児科定点医療機関から報告された患者数は、5月23日までの1週間の平均が1・56人。全国平均(1・41人)を上回る。愛媛県(10・22人)や山口県(6・12人)、広島県(2・49人)など西日本で多く発生している。

 同課や国立感染症研究所によると、接触したり、便や飛沫(ひまつ)で感染する。3〜5日の潜伏期間後に2〜3ミリの水疱性発疹ができ、微熱や食欲不振、のどの痛みといった風邪に似た症状が出る。

 また今年は、原因となるエンテロウイルスのうち、髄膜炎など中枢神経系の合併症の発生率が他のウイルスより高いEV71が主流という。

 同課は「うがいや手洗いを徹底し、予防に努めてほしい」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年06月03日 更新)

タグ: 子供皮膚感染症

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