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岡山県内の熱中症患者が急増 記録的な猛暑影響 前年比3倍超に

 岡山県内で熱中症とみられる症状により救急搬送された患者が今月17~23日の1週間で281人となり、前週(10~16日、188人)の1・5倍に急増、前年同期(88人)の3倍超に上ったことが27日、総務省消防庁のまとめで分かった。県内では9日以降、猛暑日(35度以上)が続いており、記録的な暑さの影響がもろに表れた形だ。

 同庁が毎週月~日曜の患者数を集計している。それによると、17~23日は、65歳以上の高齢者が164人で6割近くを占め、18~64歳が102人、7~17歳が15人。症状は重症8人、中等症95人、軽症174人だった。

 発生場所は庭を含む「住居」が129人で最も多く、工事現場や工場といった「仕事場」37人、「道路」34人、不特定の人が出入りする「公衆(屋外)」21人と続いた。

 今季は梅雨明け(7月31日)が例年より遅く、7月の搬送は前年より少なかったが、今月10~16日の週から前年を上回っている。23日までに搬送された患者計996人のうち、10日以降の2週間で半数近くを占める。

 岡山地方気象台によると、27日は高梁市で19日連続の猛暑日となり、県内最長記録を更新中。岡山市中心部と笠岡市も35度を超えた。県消防保安課は「小まめな水分補給を心掛け、室内ではエアコンを積極的に活用してほしい」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2020年08月28日 更新)

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