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岡山大病院で岡フィルが演奏会 病室にライブ配信 患者の癒やしに

無観客のホールで演奏する岡山フィルハーモニック管弦楽団員。入院患者らにライブ配信された

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は17日、岡山フィルハーモニック管弦楽団員を招き、院内のホールでコンサートを開いた。新型コロナウイルス感染防止のため無観客とし、オンラインで病室にライブ配信。入院患者らがプロの演奏を堪能した。

 同病院ではコロナ禍により、院内のオープンスペースなどで定期的に開いていたコンサートを3月から中止。同楽団もコロナの影響で発表機会が限られ、演奏の場を探していたことから今回のコンサートが実現した。

 ホールでは、同楽団の4人が「展覧会の絵」といったクラシックの名曲や唱歌「浜辺の歌」など7曲を演奏。2台のカメラで撮影し、入院患者は病室のテレビで鑑賞した。動画配信サイトにも流し、待合室の外来患者らも楽しめるようにした。

 バイオリン奏者の近藤浩子さん(58)は「拍手など観客の反応はなかったが、演奏が癒やしとして届けばうれしい」。金澤右院長(64)は「新たな形式のコンサートとして続けたい」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2020年09月18日 更新)

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