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第44回 倉敷リハビリテーション病院 骨折 綱島敬院長代理 在宅復帰へ総合的ケア

アンウェイシステムで歩行訓練を行う綱島院長代理

 高齢患者は 大腿 ( だいたい ) 骨 頚部 ( けいぶ ) 骨折が最も多く、 脊 ( せき ) 椎 ( つい ) 圧迫骨折、脊柱管 狭窄 ( きょうさく ) 症、変形性関節症( 膝 ( ひざ ) 、 股 ( もも ) )の人工関節患者は整形外科の綱島院長代理が主治医になる。

 大腿骨頚部骨折は手術後十日で入院。座れるか、立てれるか、歩けるかを機能評価して診断、リハビリ科へ処方を依頼し、リハビリ専門医がリハビリ計画を立案する。「私たちの病院は脳出血疾患は脳神経外科医、骨折は整形外科医、内部疾患は内科医が主治医になる。その診断後、リハビリ専門医が診るダブルチェックをしています。それをもとに理学療法士らが訓練します」

 骨粗しょう症の強い患者は骨折後、三分の一だけ体重をかけて立つ、両足で立つ、全体重をかけて歩くなど段階的に進め、歩く距離を延長する。「トイレの自立や筋力強化を行う。自宅の手すり設置など家屋改修もして退院を目指す」。医療ソーシャルワーカーが介護保険、訪問介護ステーションの利用など地域生活のアドバイスをする。「それぞれ専門職が総合的に一人の患者をケアして在宅復帰率を高めている」
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年03月02日 更新)

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