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第49回 川崎医大病院④ 小島真二講師 人間ドック+保健指導

運動指導をする小島講師(右)と脇本運動指導士(左)

新設された運動指導室

 北館三階に新設された健康診断センターには採血・採尿室、心電図室、聴力検査室、保健指導室、一周四十メートルのウオーキングトラックを備えたトレーニング室などがある。

 健診の基本は健康状態、特に悪いところを聞く問診。次に内科診察をして呼吸器機能の検査、眼科、耳鼻科、婦人科の診察、胸と胃のエックス線、乳がんチェックのマンモグラフィー、骨密度検査などをする。医師が結果を説明した後、保健師の保健指導があり食事をして終了、これが一日コースで一泊二日、二泊三日コースもある。

 オプションは大腸がんの内視鏡検査、肺がんのかくたん細胞診とCT(コンピューター断層撮影)検査、心臓超音波検査、脳ドック、 腫瘍 ( しゅよう ) マーカー検査、がん発見の画像診断PET(陽電子放出断層撮影装置)・CTコースがある。小島講師は「特に調べたい検査項目を加えたり、一泊二日コースとPET・CTコースのセットを受けることも可能」と話す。

 「これまでは検査結果の説明で終わりだった。結果を受けた対応が欠けていたので、全員に保健指導を必ず行う。人間ドック+保健指導=予防医療を目指す」

 それを具体化したのが健康増進クリニック。個別指導とグループ教室がある。個別指導の健康づくりフルコースは食事、運動など生活習慣の評価を行ったうえで、医師が運動量、栄養摂取量などを処方し保健師、管理栄養士、健康運動指導士がオーダーメードで指導プログラムを作成、個人指導する。

 グループ教室ではメタボ撃退体力向上運動教室がある。ウオーキング、筋力トレーニング、ストレッチを中心に運動指導し、生活習慣病の予防、改善、体力増進を目指す。高齢者を少人数で指導するいきいき運動教室もあり、「長寿社会のニーズに応じた内容にしている」。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年04月06日 更新)

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