文字 

第54回 水島中央病院 小児医療 漫画で病気やけが解説

子どものけがや病気を解説した本

 常勤の小児科医は三人。二〇〇七年度、地域の連携した医療機関から紹介された小児の入院患者は七百三十九人、時間外救急の小児患者は二千二百七十二人受け入れた。

 こうした最前線の小児医療での経験を踏まえ、「子どもの病気やけがに親がパニックにならずに対応できる知識が必要」だと認識。〇八年、中務院長と名木田章小児科医長の監修で、子どもの病気、けがの対処法を漫画で解説した本「まんが 小児科クリニック」(メディカ出版)を出版した。

 本は「熱と 発疹 ( はっしん ) 」「熱やせき」「アレルギー」など八分野に、はしか、おたふくかぜ、けいれん・てんかん、気管支炎などの具体的な症状や対処方法を説明している。

 また、子どもがたばこや化粧品を誤飲したり、やけどを負った際の緊急の対応、解熱薬の使い方、予防接種に関する情報などを分かりやすく解説している。「かつてなら子育ての経験が豊かなおばあさんたちが周囲にいてアドバイスをしたが、今は核家族化で知識を得る機会が少ない。この本を活用してほしい」と中務院長。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年05月25日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ