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吉備中央・医院が介護タクシー 通院、買い物役立てて ケア輸送士ら運転

塚本内科医院が導入した介護タクシーの車両

 吉備中央町円城、塚本内科医院(塚本真言院長)は十五日、旧加茂川町内の要介護認定者を対象に、通院や買い物に運ぶ介護タクシーの運行を開始した。ケア輸送士やヘルパーの資格を持つ同医院職員三人が運転し、体の不自由なお年寄りの乗降を介助する。

 運行車両は、助手席が回転して車外にせり出し、乗降しやすい普通乗用車と、車いすのまま乗れる軽ワゴン車の二台。利用には登録が必要で、運賃は二キロまで二百五十円、二キロ増すごとに百円ずつ加算される。

 現在の利用登録者は十人程度。今後、運行状況によって対象エリアの拡大も検討する。塚本院長は「運賃だけでは採算ベースに乗らないが、通院や買い物で困っている要介護者の力になりたい」と話している。

 医療法人は従来、介護タクシー事業者に認められていなかったが、国の規制緩和の一環として、本年度から営業が可能になった。

 同医院は、通院などにタクシーを利用しているお年寄りの負担を軽減するため、中国運輸局に介護タクシーの営業を申請し、十一月十一日付で認可された。「医療法人による営業開始は県内初」(同運輸局)としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年12月16日 更新)

タグ: 介護高齢者福祉

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