文字 

コロナ感染 10月以降に7割集中 岡山県内、深刻さ増す

 岡山県内で23日、新型コロナウイルスの累計感染者が500人を超えた。3月22日の初確認から8カ月。10月以降の感染確認が全体の7割近く(351人)を占め、クラスター(感染者集団)の発生も13件のうち9件が集中している。高齢患者を中心に死亡事例も相次ぎ、本格的な冬場を前に状況は深刻さを増している。

 感染者の増加ペースはさらに加速しており、今月17日に400人を超えてからわずか6日。その間、1日2桁の感染者が確認されている。

 感染の傾向にも変化が見られる。夏場は岡山市の接待を伴う飲食店などでのクラスターによる20代の感染が目立ったが、10月には県北東部を中心に病院や事業所、高齢者施設などでクラスターが続発、中高年の感染が相次いだ。

 今月に入ってからは再び岡山市など県南部で感染が急増、年齢層も30、40代を中心に広がっている。繁華街での会食などでの感染が疑われるケースが目立ち、「都市部でまん延している恐れがある」(県幹部)という。経路不明の割合は10月30日までの1週間で11%だったが、今月6日までは33%、同13日までは45%に上っている。

 感染者が急増している背景には検査数が増えていることもある。県内では7月に280件ほどだった1日の最大検査可能数が今月19日現在で8千件を超えた。陽性率は2・6%で全国平均(4・3%)を下回っている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2020年11月23日 更新)

タグ: 感染症

ページトップへ

ページトップへ