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コロナ感染 岡山県500人突破 400人から6日間で

岡山県庁

 岡山県と岡山、倉敷市は23日、新たに計10人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内での感染確認は再陽性を除いて507人となり、17日に感染者が400人に達してから6日間で500人を超えた。その間、津山市の高齢者施設と岡山市の接待を伴う飲食店2カ所で計3例のクラスター(感染者集団)が発生。患者1人が亡くなり、感染者の死亡は中四国地方で最多の計11人となっている。

 県内で感染が初確認されたのは3月22日。感染者が200人を超えた10月下旬から増加ペースが加速しており、300人までは9日間、400人までは14日間で達し、今回はさらに期間が短縮された。クラスターの広がりなどが数字を押し上げている。

 県が23日に感染を発表したのは美作市4人、総社市、美咲町各1人。このうち美作市の30代女性は医療従事者で、既に感染が確認された岡山市の1人と食事をしていた。美作市の90代以上の女性2人と70代女性は30代女性が勤務する医療機関の患者。総社市は30代男性会社員、美咲町は60代女性パート職員で、ともに濃厚接触者として検査を受けた。

 県の発表を受け、美作市は同日、感染が確認された医療従事者と患者3人は市立大原病院(同市古町)の職員、入院患者と明らかにした。他に医療従事者1人の感染を確認しているという。同病院は24日から5診療科のうち内科のみ診療を継続、他の4科(外科、整形外科、眼科、小児科)は当面休診にする。新規入院も受け入れない。

 岡山市はいずれも20代の男性会社員と女性アルバイト、50代の男性会社経営者の計3人の感染を発表。このうち男性会社経営者は年代性別非公表の患者(19日発表)の知人で、接触者として検査した。残る2人の感染ルートは不明。

 倉敷市の発表は市内の40代の自営業女性1人で、岡山市が21日に感染を公表した30代女性の濃厚接触者で職場の同僚。不特定多数と接触する職種という。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2020年11月24日 更新)

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