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「温泉ドック」人気 真庭・湯原 病院と宿泊施設合体 癒やし求め前年度比3倍

温泉指南役(左)から正しい入浴法などを教わる「ホットドックプラン」利用者(湯原温泉病院提供)

 湯原温泉滞在と人間ドックを組み合わせたユニークな健診宿泊「ホットドックプラン」が人気を呼んでいる。湯原温泉病院(真庭市下湯原)と二十六宿泊施設が取り組み、二〇〇五年度(十二月二十五日現在)は百三十一人が利用。前年度同期(四十二人)に比べ三倍以上に増え、同病院などは「温泉地という“癒やし”のイメージや手ごろな値段が人気の要因では」としている。

 「ホットドックプラン」は、尿や血液、心電図など三十項目(有料で追加可能)の検査を一時間強受けた後、結果を待つ間に入浴の“プロ”と認定された湯原温泉の温泉指南役(現在五十八人)から入浴法などを教わり宿にチェックインする。

 指南役は、健康的な入浴法から温泉の歴史までレクチャー。「『掛け湯は二十回必要』というと驚く方もいるが、汚れを落とすだけでなく湯に体を慣らす効果もある、と説明すると納得してもらえる」と指南役でもある古林伸美・湯原町旅館協同組合代表理事。

 〇四年四月から始まった同プランは、平日のみで宿泊代込み約二万二千~三万二千円。初年度は七十六人の利用にとどまったが、同病院が〇五年三月、砂湯で有名な湯原温泉街から南へ約一キロの下湯原温泉へ新築移転。相前後するように、テレビの情報番組や新聞、雑誌などで同プランが次々に紹介されて知名度がアップ。〇五年度利用者は兵庫、大阪を中心に県外客が約八割を占めるという。

 平日の温泉街活性化を狙ったプランとあって価格も割安。「通常の検査費用(約二万五千円)プラス宿泊代に比べ一万円ほど安い」と同病院。三泊すると四泊目が無料になる滞在型療養プランも用意し、お得感をPRしている。

 川上俊爾院長は「癒やしの環境の中で健康チェックができる。気軽に利用してほしい」と話している。希望の七日前までに各旅館・ホテルに申し込む。年末は予約不可。問い合わせは湯原町旅館協同組合(0867623024)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年12月26日 更新)

タグ: 健康

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