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岡山のコロナ感染状況を一目で 専門家有志が分析データ公表

専門家有志が公表している分析データ。県内の状況を分かりやすくまとめている

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、岡山県内の医療関係の専門家有志が岡山の最新の感染状況と医療提供体制について、分析してまとめたデータの公表を始めた。陽性者数や入院患者の割合といった数値を踏まえ、注意喚起のコメントを掲載。毎週1回のペースで更新する予定で、県民に役立つ情報の発信に努める。

 岡山大大学院の頼藤貴志教授、倉敷中央病院の上山伸也医師、津山中央病院の藤田浩二医師ら、疫学や感染症を専門とする6人による取り組み。

 県がホームページ(HP)で公開しているデータを活用。「新規陽性者数」「圏域別新規陽性者数」「確保病床における入院割合」など、感染状況と医療提供体制に関する計六つのモニタリング項目を設定し、それぞれ直近と1週間前の数値を並べた上で、その増減を矢印で示した。

 さらに、感染状況と医療提供体制について、独自に設けた1~5段階の警戒レベルとともに、分析コメントを掲載。感染が急拡大した今月16日時点の警戒レベルはともに「4」で、感染状況は「レベル5に肉薄しており、感染の機会を減らすことが可及的速やかに必要」、医療提供体制は「県民全体で強い危機意識を持つ必要がある」と記している。

 分析データは頼藤教授が所属する岡山大大学院医歯薬学総合研究科疫学・衛生学分野のHPで公開している。頼藤教授は「感染状況をより正確に把握し、自身の行動の参考にしてほしい」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2020年12月22日 更新)

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