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安心して受診を 検診車を抗菌加工 コロナで岡山県健康づくり財団

検診車の座席などにコーティングを施す委託業者

 岡山県健康づくり財団(岡山市北区平田)は25日、県内の市町村や事業所の要請に応じて派遣している検診車1台に光触媒作用で新型コロナウイルスを不活化させる抗菌コーティングを施した。車内での検査が3密(密閉、密集、密接)になりやすいことから受診控えが広がっており、県民に少しでも安心して利用してもらおうと企画した。

 コーティングの主成分は酸化チタン。車内の壁や手すり、座席などに吹き付けることで太陽や蛍光灯の光を吸収して化学反応を引き起こし、付着した新型コロナやカビ、細菌を電気分解する。効果は3年以上持続するといい、財団は4月までに所有する全19台に加工を施す予定。

 財団によると、新型コロナの感染リスクを警戒して受診を控える動きが顕在化しており、がん検診では昨年4~12月の受診者数が5万7335人と前年同期(10万2660人)から44%減った。岸本寿男保健部長は「検診控えが続けば病気の発見が遅れるリスクが高まる。感染予防対策を徹底しているので、安心して検診車を利用してもらいたい」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年01月25日 更新)

タグ: 健康

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