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ワクチン保管の冷凍庫 岡山に到着 医療従事者へ先行接種の2病院

岡山医療センターに設置されたディープフリーザー

 新型コロナウイルス感染症のワクチンを巡り、岡山県内で医療従事者への先行接種を実施する国立病院機構岡山医療センター(岡山市北区田益)と岡山労災病院(同市南区築港緑町)に8日までに、ワクチンを保管する超低温冷凍庫「ディープフリーザー」が設置された。

 先行接種は副反応の有無などの安全性調査を目的に、厚生労働省が2月中旬にも全国100施設で始める見通し。県内ではこの2施設のスタッフが対象となっている。ワクチンは零下75度での保管が必要で、政府が各施設に冷凍庫の配備を進めており、2施設には7日に届いた。

 冷凍庫は幅64センチ、奥行き49センチ、高さ95センチで、2万1450回分のワクチンが保管可能という。岡山医療センターでは調査に協力するスタッフの取りまとめを進めており、山本宏薬剤部長は「ワクチンは短時間で使い切る必要があるなど取り扱いが特徴的。適切に管理し、安全に接種できるよう準備を進めたい」と話した。

 県内では先行接種の後、3月中旬にコロナ診療などに当たる他の医療従事者ら、4月1日以降に高齢者や基礎疾患がある人、一般の住民へと順次接種が実施される予定。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年02月08日 更新)

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