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コロナワクチン 県内で接種開始 岡山労災病院の医療従事者

新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける岡山労災病院の医療従事者=18日午後2時37分

岡山労災病院に搬入されるワクチン=18日午後0時57分

岡山労災病院に搬入されたワクチン(代表撮影)

 新型コロナウイルス感染症ワクチンの医療従事者への先行接種が18日、岡山県内でも始まった。実施施設の一つ、岡山労災病院(岡山市南区築港緑町)ではこの日、医師や看護師ら職員42人が接種を受けた。同病院によると、職員約600人のうち約200人が接種を希望しており、3月中に2回目を終える予定。

 同病院には午後1時前、零下約80度の超低温で保管された米ファイザー製ワクチン1170回分が到着。常温解凍した後、特設スペースとして確保した会議室で同2時半すぎから接種を始めた。接種後は全員が体調を観察するため会場で15分間待機したが、異常を訴える人はいなかった。

 最初に接種を受けた三好新一郎院長(69)は「ワクチンが発症の抑制や重症患者の減少につながり、収束に向かっていくのでは」と話した。

 先行接種は安全性を調べるのが目的で、対象は全国で4万人。このうち2万人が健康状態を記録し、厚生労働省の研究班が集めたデータを毎週公表する方針。同病院でも接種を受ける職員のうち少なくとも100人に健康観察を求める。

 接種は17日に首都圏の病院を皮切りにスタートし、18日は岡山のほか、広島、兵庫、茨城、長野の各県でも始まった。岡山県のもう一つの実施施設である国立病院機構岡山医療センター(岡山市北区田益)にも同日、ワクチン2340回分が届いており、19日から約千人を対象に順次接種する。

 ワクチンは、3月中旬以降にコロナ診療に関わる医師らの接種が始まり、4月以降に65歳以上の高齢者、さらに基礎疾患がある人などに対象を広げる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年02月18日 更新)

タグ: 感染症

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