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岡山県で新型コロナ変異株 2人感染、中四国で初

新型コロナウイルスの変異株が確認され、記者会見で説明する岡山県保健福祉部の西嶋部長(右)

 岡山県は18日、県内在住の2人が英国で広がっている新型コロナウイルスの変異株に感染していたと発表した。中四国地方で変異株の感染確認は初めて。

 県によると、1人が今月上旬、濃厚接触者のもう1人が同中旬に発症した。いずれも軽症で、県内の医療機関に入院中。発症2週間前に海外滞在歴はなく、県外の変異株感染者とのつながりも確認されておらず、感染経路は不明という。

 県は、2人が不特定多数との接触がなく、濃厚接触者も特定できており、「感染が広がる恐れは少ない」と説明。2人とも既に発表済みの患者で、年代や性別は明らかにしていない。

 県環境保健センター(岡山市)が国の要請で3日から実施している変異株のスクリーニング検査で疑いが強まり、検体を国立感染症研究所に送っていた。

 厚生労働省によると、国内では英国と南アフリカ、ブラジル由来の3種類の変異株が見つかり、18日時点で、今回の2人を含めて計164例の感染を確認。英国由来の変異株は従来型より感染力が強いとされる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年02月19日 更新)

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