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岡山市101日ぶりコロナゼロ 危機意識高まり市民が行動自粛

 岡山市の新型コロナウイルス感染確認が19日、昨年11月10日以来101日ぶりにゼロとなった。感染「第3波」の急拡大で首都圏や関西に緊急事態宣言が発令されたのに伴い、市内でも危機意識が高まったことなどが要因とみられる。市は再度の拡大を警戒しており、市民にも感染対策の徹底を続けるよう呼び掛けている。

 市内では、年末年始に会食や親族の集まりをきっかけとした感染確認が相次いだ。ピークとなった1月4~10日の週の陽性判明は201人にまで急増した。同7日に緊急事態宣言が出て以降、市民も会食や外出を控えるなど行動を自粛したとみられ、減少に転じた。会食や親族の集まりによる感染拡大も一段落し、今月15日以降の感染確認は1日当たり2~4人に減った。

 入院患者数も、ピークの1月13日には74人にまで増えたが、今月18日時点では28人に減っている。医療機関も落ち着きを取り戻しつつあるという。

 ただ、県内では18日、従来型に比べて感染力が高いとされる英国由来の変異株の感染者が2人確認された。感染経路は不明とされ、さらなる拡大も懸念される状況となっている。

 市内では4月にも65歳以上の高齢者を対象にワクチン接種が始まる。感染抑制への期待は高いものの、その後のスケジュールは見通せておらず、当面、警戒は緩められない。

 市保健福祉局は「ピークは乗り越えたとみられるが、油断できない。市民の皆さんには手洗いやうがい、密を避ける対策を粘り強く続けてほしい」と訴えている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年02月19日 更新)

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