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岡山県2週連続で新規感染数増加 直近1週間56人 ステージ1維持

 岡山県は12日、直近1週間(4~10日)の県内の新型コロナウイルス感染状況をまとめた。岡山市内でクラスター(感染者集団)が相次ぎ、新規感染者数は2週連続で増加したが、医療現場の逼迫(ひっぱく)度が増す状況にはないとして、政府の対策分科会が示す基準で最も低い「ステージ1(散発)」は維持する。

 感染状況を示す指標7項目では、5項目が前週から悪化。岡山市の高齢者通所介護施設とカラオケ店でクラスターが発生し、新規感染者数は前週の22人から34人増の56人と、約2・5倍に膨らんだ。うちクラスター関係が30人で54%を占めた。

 新規感染者数の増加に伴い、病床使用率は5・2ポイント増の15・5%と、8週ぶりに増加に転じた。ほとんどは軽症で、重症者用の病床使用率は前週と同じ。感染源を比較的特定しやすいクラスターが拡大の主な要因となったため、感染経路不明割合は19・5ポイント改善して21・4%となった。

 県保健福祉部は「現状では大きく悪化していないが、クラスターがきっかけとなって感染が急拡大する恐れもある。引き続き感染防止策の徹底をお願いしたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年03月12日 更新)

タグ: 医療・話題

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