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岡山市立市民病院 血管造影装置など導入 高精度な診断可能に

岡山市立市民病院が導入した血管造影装置

 岡山市立市民病院(天瀬)が、最新鋭の血管造影装置とMRI(磁気共鳴診断装置)を導入、十六日から使用する。検査時間の短縮を図ることができるほか、より高精度な画像診断が行える。

 血管造影装置は、エックス線と造影剤を使って血管の状態や血流を写し出し、血管内治療などに役立てる。平面型の検出器を備えているのが特徴で、検出部分のレンズが球形の旧型機(一九九三年導入)に比べ画像周囲のひずみがなくなり、撮影範囲も広がる。性能の向上で、患者のエックス線被ばく量が半分以下に抑えられる。

 MRIは、磁場を発生することで体の断層像をあらゆる角度から撮影し、がんや脳出血などの早期発見、診断を行う。同病院では二〇〇二年に続く二台目の導入。新機種は磁力が既設装置の約一・五倍で、より鮮明な画像で全身を細かく検査できるほか、検査時間が四割程度短縮される。二台体制となることで、検査の予約待ちもほぼ解消されるという。

 二台の導入経費は約二億三千万円。同病院は「的確で詳細な情報を得られることで、治療の選択肢も広がる」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年01月14日 更新)

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