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コロナワクチン 先行接種が終了 岡山県内、重篤な副反応なし

新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける医療従事者=2月18日、岡山労災病院

 国が米製薬大手ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの安全性を調べるため、医療従事者を対象に行っている先行接種が26日、岡山県内で終了した。対象の岡山労災病院(岡山市南区築港緑町)と国立病院機構岡山医療センター(同市北区田益)では医師や看護師ら計約1300人が接種を受け、現時点で重篤な副反応は確認されていない。

 国内100病院の医療従事者4万人を対象にした先行接種は、全国で2月17日にスタート。県内では同18日に始まり、岡山労災病院は約200人、岡山医療センターは約1100人が2回の接種を終えた。

 両病院によると、接種後の副反応として注射部位の腫れや発熱、倦怠感(けんたいかん)などが確認された。接種翌日の発症が多かったといい、「ほとんどは2日程度で治まった」(岡山医療センター)とする。

 また、1回目より2回目の接種後に症状が現れた人が多く、程度も重くなる傾向が見られた。岡山労災病院の担当者は「2回目の後に体のだるさを感じた人は1回目の3倍に上った」と話した。

 県内では先行接種に続き、コロナ診療に当たる医療従事者への優先接種が今月5日に始まった。県によると、24日までに約9500人が1回目を受けており、6月中に対象者約8万人への接種がほぼ完了する見通し。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年03月26日 更新)

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