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ワクチン 県内への配分固まる 4月中の供給分、高齢者施設対象

岡山県庁

 高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの接種を巡り、4月中に国から岡山県内に供給されるワクチンについて、全27市町村への配分が8日までに決まった。同日届いた岡山、倉敷市を皮切りに、26日の週までに全市町村に行き渡る。月内の接種は高齢者施設の入所者が対象で、岡山、倉敷市は12日から始める。

 岡山県によると、4月中に届くのは49箱(約2万4千人分=1箱は487人分)で、8日に届いた2箱は岡山、倉敷市に各1箱を割り当てた。12日の週は岡山市に4箱、倉敷市に3箱、瀬戸内、井原、美作市に1箱ずつを分配し、19日の週は倉敷市に2箱、岡山、津山、高梁など8市に各1箱とする。26日の週は全27市町村に1箱ずつ届けるという。

 県と各市町村は当面のワクチン供給が限られることから、4月中は集団感染のリスクが高い施設入所者への巡回接種を先行して進めることを決めている。医療機関に併設された施設から接種を始める方針で、ワクチンは医療機関の超低温冷蔵庫で保管し、既に接種を受けている勤務医らが施設に出向いて実施する。ただ、同月分だけでは全ての入所者に行き渡らず、巡回接種は5月以降も続く見通しだ。

 今回の配分先は、医療機関のワクチンの管理態勢や勤務医の接種状況を踏まえ、県が主導して決めた。各市町村では現在、高齢者施設を通じて対象者の意向を確認するとともに、接種券の発送準備を進めている。

 岡山県内の高齢者は約56万人で、施設入所者以外の高齢者への接種は5月17日から県内一斉にスタートする。国は6月末までに全ての高齢者分を市町村に届けるとしている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年04月09日 更新)

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