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ロボット手術が保険診療に 岡山大病院、膵臓の腫瘍切除

ロボットアームを遠隔操作する機器

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は22日、内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」で膵臓(すいぞう)などにできた腫瘍を切除する手術を、4月から保険診療で始めたと発表した。

 対象となるのは膵臓、胆管、十二指腸にできた腫瘍。ダビンチ治療は、患者の腹部に3本のアームと高性能カメラを挿入する直径1センチほどの穴を6、7カ所開けるだけのため、開腹手術よりも身体的な負担が少ない。

 昨年9月から同大病院の専門医が症例を重ね、今年1月に国が定める基準(5例)を満たした。当面は月に1~3件の手術を行う予定。肝・胆・膵外科の八木孝仁教授は「術後の回復が早まることも期待でき、患者のQOL(生活の質)向上につなげたい」と話している。

 同大病院では既に、前立腺や胃、食道などにできたがんのロボット手術が保険診療になっている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年04月22日 更新)

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