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ワクチン、若いほど発熱頻度上昇 県が副反応の独自調査結果を公表

 米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの副反応ついて、岡山県は28日、若い世代ほど発熱する頻度が高いとする独自の調査結果を公表した。2回目の接種後の発熱が1回目と比べて顕著に増えていることも分かった。

 調査は、県民への正確な情報発信を狙いに、接種を受けた県内5病院の医療従事者を対象に実施。今月25日までに延べ4149人(1回目2288人、2回目1861人)の回答が得られ、岡山大大学院の頼藤貴志教授(疫学・衛生学)が分析した。

 それによると、2回目接種後の発熱は38・3%で、1回目の2・5%から大幅に増加。発熱者の割合は30歳未満46・7%、30代43・4%、40代36・6%、50代29・3%、60歳以上11・1%となり、若いほど高い傾向が見られた。

 接種部位の痛みは1回目86・1%、2回目86・9%で回数にかかわらず高い頻度で確認された。また、インフルエンザワクチンと比べ、副反応が重いと感じたのは1回目で41・7%、2回目で77・0%だった。

 この日開かれたワクチン接種に関する県と全27市町村の協議会で結果を公表。頼藤教授は「どんな副反応が現れるかを知っておけば、解熱剤を用意するなどの対策を取ることができる。接種の判断や準備の参考にしてほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年04月28日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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