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岡山大病院で3例目 脳死肝移植が終了 登録直後2度目の善意

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)で行われていた香川県在住の30代男性への脳死肝移植は、10日深夜に終わった。容体は安定しているという。

 劇症肝炎のため肝性脳症などを起こし、今月日本臓器移植ネットワークに登録したばかりの男性は、4日の別の脳死移植でいったん候補になったが、医学的理由で見送られていた。執刀した肝胆膵(かんたんすい)外科長の八木孝仁教授は「劇症肝炎は進行が早く、脳死移植で救えるのは非常にまれ。短期間に2度の善意に恵まれ、ありがたい」と話した。

 10日午後3時28分に始まった手術は同10時44分に終了。順調に回復すれば1カ月半程度で退院できるという。

 岡山大病院での脳死肝移植は3例目で、いずれも7月の改正臓器移植法施行後。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年12月12日 更新)

タグ: 男性岡山大学病院

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