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「始まるワクチン接種」会場 個別か集団、居住地外でも

 施設入所者以外の高齢者に対する新型コロナワクチン接種が、17日から県内全27市町村で一斉に始まる。接種の方法は実施主体である各市町村によって異なるため、事前にしっかり確認しておきたい。

 接種方法は大きく分けて2通り。地域の病院や診療所などの医療機関で行う「個別接種」と、体育館や大型商業施設といった特設会場での「集団接種」だ。

 身近なかかりつけ医による個別接種は、既往歴を知ってもらっているといった安心感があり、集団接種は短期間でまとまった人数に対応できるため効率的。県内の各市町村では接種に携わる医療従事者や集団接種が可能な会場の確保状況など、それぞれの実情に応じてどちらの方法を採用するかを検討、個別と集団を併用するケースも少なくない。

 予防接種法では、ワクチン接種は単一の市町村による実施が原則で、接種は居住する自治体内で受けなければならないが、県内では県と全27市町村が話し合い、居住地以外の市町村でも個別接種が受けられる体制を整えられている。

 医療機関が少ないなどで単独での実施が難しい自治体をカバーするとともに、市町村をまたいで通勤、通学する人の利便性を確保するのが狙いで、生活状況に応じて居住地以外での接種も検討したい。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年05月05日 更新)

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