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アスベスト問題 勝山で研修会 医師や自治体職員ら 疾患への理解深める

アスベスト疾患の概要と対策について話す岸本副院長の講演に聞き入る参加者ら

 全国各地で続発するアスベスト問題について医療、行政関係者の理解を深めようと二十一日、勝山文化センター(真庭市勝山)で「真庭保健所管内アスベスト研修会」(真庭保健所、市医師会主催)が開かれた。

 同市、新庄村から医師や看護師、技師、自治体職員ら約六十人が参加。アスベストについて二十年にわたり研究を重ねてきた岡山労災病院(岡山市)の岸本卓巳副院長が「アスベスト関連疾患に対する医療関係者の対応」と題して講演した。

 岸本副院長は、昭和三十年代以降にアスベストを大量に使用して建てられたビルの解体、改修工事の件数が今後ピークに達し、アスベスト疾患が急増する危険性を指摘。その上で高濃度の曝露(ばくろ)による石綿肺や原発性肺ガン、低濃度でも起こり得る中皮腫、びまん性胸膜肥厚といった疾患の諸症状をスライド写真を交えながら紹介し、診断、治療上のポイントなどを話すと、参加者らはメモを取りながら熱心に聞き入っていた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年01月24日 更新)

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